職場定着支援助成金 (平成27年4月から)

職場定着支援助成金について

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平成27年4月10日より「中小企業労働環境向上助成金」から名称変更が行われ、職場定着支援助成金となりました。
名称の通り、今年度より中小企業以外の会社についても助成金の対象となりました。

当事務所でも平成26年度には2件、平成27年度には既に1件の申請を行っています。
助成金制度の内容は複雑ですが、しっかりとスケジュールを組んで実施すればまだ使いやすい助成金だと思います。

支給金額

制度導入助成

導入した雇用管理制度の種類に応じて以下の金額が支給されます。

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目標達成助成

制度導入後に離職率を目標数値以上に低下させた場合に支給されます。

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制度概要

雇用管理制度(評価制度・処遇制度、研修制度、健康作り制度、メンター制度)の導入により離職率の低下に取組む重点分野関連事業に対して助成されます。
雇用管理の改善を推進し、人材の定着・確保と魅力のある職場作りの創出を目的としています。
【対象となる事業】
農業、林業、漁業、電気業、情報通信、運輸、スポーツ施設、医療・福祉、廃棄物処理業等
自社が対象の業種にあたるかの判断は、お問い合わせください。

評価処遇制度・・・とは

通常の労働者に対して、人事評価制度の導入や昇進・昇格制度制度、または賃金制度の改定などの制度を新しく導入します。
※評価制度を導入することにより賃金総額が低下してはいけません。
<例>
1、今まで、しっかりとした人事評価の決まりが無かったが今後は新卒採用も行う予定なので規程をしっかりと作成しておきたい。
2、入社してすぐに辞めてしまう従業員が多くて困っている、長期的な雇用が出来るような給与の仕組みを作りたい等

研修制度・・・とは

通常の労働者に対して、必要な知識やスキルを付けてもらうことを目的とする研修訓練・研修制度を導入する。
※1人につき10時間以上の研修訓練の時間が必要です。
<例>
1、管理職になった者に対して部下をしっかりとマネイジメント出来る能力を付けてほしい

健康作り制度・・・とは

法定の健康診断以外に健康作りのための新しい制度を導入する。
※健康作り費用の半額以上は会社の負担で行う必要があります。
<例>
介護の現場で働く者に対して、腰痛検診を受診してもらいたい。

メンター制度・・・とは

職場における問題の解決を支援する為のメンタリングの措置で、直属の条押しとは別に指導・相談役となるメンターによる制度であること
※支援期間等による外部メンターを活用しても構いません。
<例>
最近は人間関係を理由に退職する社員が増えているので、今後のことを考えて早めに手を打っておきたい。

制度導入前の注意点!

会社でいろいろな制度を導入する場合には、その制度を導入する前までに計画書」を労働局に出すことが必要です。
実際に制度は導入したけれど、計画書の事を知らなくて出していない場合には助成金が使えませんのでご注意ください。

助成金を受給しようとする場合には、記載した以外にも様々な要件や条件があります。また助成金を受けるためのスケジュールをしっかりと確認して制度を導入していく必要があります。

他にも様々な助成金があるため、是非一度会社の今年度の人事計画や制度の整理をしていただければと思います。

助成金についてお考えの方は是非お気軽にお問い合わせください。

厚生労働省:職場定着支援助成金パンフレット.pdf

 

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